シャルル・ノエラの孫娘オディールは、ルロワがドメーヌを買収する前に畑を相続していました。彼女はシャンボル・ミュジニー出身のアラン・ユドロと結婚し、1964年、ヴージョにドメーヌ・アラン・ユドロ・ノエラを構えました。
夫婦の孫のシャルル・ヴァン・カネットが、2008年にドメーヌを継承し、醸造長のヴァンサン・ムニエと共に切りまわしています。 シャルルは1988年生まれ。ニュージーランドで修業し、ドルーアンやジャン・ルイ・トラペでも働いた。リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、クロ・ド・ヴージョなどルロワに近接するクリマも有し、柔らかい抽出から優雅なワインを造っています。 ロマネ・サン・ヴィヴァン、リシュブールの特級畑を筆頭に樹齢50年を優に超す古樹が植わるコート・ド・ニュイのそうそうたる畑を10ha所有しています。
1962年のドメーヌ設立後30年以上に渡りアラン・ユドロ氏により運営された後、現在は孫息子シャルル・ヴァン・カネット氏に代替りし、従来からのドメーヌのスタイルである優美でテロワールが透けて見えるかのようなピュアさと洗練さに一層と磨きがかかります。
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フランス全土で最もエキサイティングな生産者の一人
モレ・サン・ドニのドメーヌ・アルローの現当主 シプリアン・アルロー は、この10年間で、 フランス全土で最もエキサイティングな生産者の一人 として頭角を現しています。
ドメーヌ・アルローは、シプリアンの祖父ジョセフが1942年に設立しました。 その後、シプリアンの父エルヴェが82年に継ぎ、シプリアンは77年にドメーヌに参画しています。 クロード・デュガやロベール・アルヌーで修行した弟と馬の調教訓練士の妹が加わり、オーガニックに転換し、2014年にビオディナミの認証を取得しています。
近年の霜や雹、ベト病などの被害にもかかわらず、ぶどう畑で最も熱心にビオディナミ農法を実践している一人です。 妹のベルティーユが特別なトレーニングを受け、オクソワ種の2頭の馬を使ってグランクリュと1erクリュのすべての畑を耕しています。 また畑の剪定も手作業で行っています。 この努力のおかげで、土壌は生き返り、その感触は素晴らしく、そこから生まれるワインは、それぞれのテロワールの特徴を十分に表現しています。
醸造では穏やかな抽出、控えめな新樽比率、上位キュヴェでは部分的に全房発酵を導入しています。亜硫酸は最小限に抑え、清澄・ろ過なしで瓶詰めしています。 すべてのワインがピュアで洗練されているドメーヌ・アルローのワインですが、グランクリュは圧巻です。「介入しすぎずに、するべきことをする」というシンプルな彼らのフィロソフィーによって品質はますます向上し続けています。
その完成度の高さから世界中のワインラヴァーを虜にするジュヴレ・シャンベルタンのトップ・ドメーヌ
ジュヴレ・シャンベルタンの傑出したワイン生産者であるクロード・デュガを抜きにして、このアペラシオンを語ることはできません。 生産者というよりも、彼はジュヴレ・シャンベルタンのワインの品質とスタイルの真の保護者といっても過言ではありません。 彼のフルーティーで肉質的で濃密なスタイルは、ドメーヌの評価を高めています。彼のワインは、ピノ・ノワールの鮮やかな果実味とジュヴレ・シャンベルタンの力強いテロワールがうまくリンクした素晴らしいワインで、カルト的な地位に見合う品質を持っています。 ジャスパー・モリスMWは、「クロード・デュガのワインは、抽出のし過ぎを感じさせない、非常にリッチで濃縮されたワインです。若いうちに魅力的なワインになるような豪華な外観がありますが、明らかに熟成に向けて造られているワイン」と評しています。
テロワールを活かしたクラシックでエレガントなスタイル
ニュイ・サン・ジョルジュの町のすぐ南、プレモー村にあるドメーヌです。 1987年、保険会社のワイン部門であるアクサ・ミレジムが所有して以降、豊富な資金力と優れた人材を投入することで、ブルゴーニュにおいて常に安定した高品質なワイン造りを行ってきました。
フラッグシップワインは、「クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ」と「クロ・ド・ラルロ」のモノポールですが、1991年にヴォーヌ・ロマネ村の2つの区画を買い足しました。 1つ目はグラン・クリュのロマネ・サン・ヴィヴァンの区画で、もうひとつは、ロマネ・コンティとの境界に位置するヴォーヌ・ロマネ1erクリュ・レ・スショの優良区画です。 これらの素晴らしい畑が加わったことでドメーヌの所有畑は14haまで広がりました。 畑は2000年以降部分的に、そして2003年以降は全面的にビオディナミによって耕作されています。
ドメーヌ・デュジャックのジャック・セイスのもとで8年間修業したジャン・ピエール・ド・スメ以降、ラルロには次々と優れた醸造家が着任しました。
そして現在、細胞生物学と醸造学の修士号を取得しているジェラルディンヌ・ゴドが2014年以降ドメーヌを引き継いでいます。 ジェラルディンヌは、就任後、抽出を最小限に抑え、ワインに使用する新樽の量を以前よりも減らすなど、ビオディナミ農法をはじめとするラルロの基本的な価値観を維持しつつ、この歴史あるドメーヌに独自のスタイルを持ち込んでいます。
テロワールを活かしたクラシックでエレガントなスタイルを維持したラルロは、メイユール・ヴァン・ド・フランス2020で、3つ星に昇格しています。
アンリ・ジャイエのもとで醸造に携わりジャイエのワイン造りの哲学を踏襲
アンリ・ジャイエとオレゴン州のドメーヌ・ドルーアンで6ヶ月間のインターンシップを行った経験を持つジャン=マリー・フーリエ氏は、1994年23歳の時に父ジャン=クロードからドメーヌを引き継ぎました。
彼はジャイエの1988年ヴィンテージの醸造に携わって以来、彼のワイン造りの哲学は、ジャイエの「偉大なワイン造りは畑から始まる。」という哲学を踏襲しています。
当然のことながら、この努力の結果果実味が非常にピュアに表現されていて、透明感、非常に繊細な口当たりでバランスのとれ、エレガントであると同時にリッチで、サテンのようなタンニンと並外れた長さを持つワインを毎年造り上げ、今や入手困難なトップ生産者になっています。
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ブルゴーニュ最良の造り手の1つである「デュジャック」
2019年、幸運にもモレ・サン・ドニにある「デュジャック」のドメーヌを訪問する機会がありジャックの息子であるアレックスに話を聞くことができました。
2001年からビオへの移行を始め2010年に認定をもらいましたが、ビオディナミ農法に固執せず、1つの手法として考えているそうです。 計画的に最小限の介入を行うこの考え方により、それぞれのぶどう畑が可能な限り最高の果実を生産することができるようになったとのこと。
最近のヴィンテージについては、2015年、2016年は素晴らしい年。2017年は少し落ち着いており、2018年、2019年はさらにいい年になっているようです。
2018年は暑い夏でしたが、ピュアで透明感がありそれぞれのテロワールがきっちりと表現されたワインに仕上がっています。
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際立った個性、フィネス、エレガンスは、愛好家や評論家の間でも高く評価
創立者のエティエンヌ・ソゼは、相続したいくつかの畑をまとめて「ソゼ」を興し、ピュリニーでトップ3に入る名門に育て上げました。
1974年には、エティエンヌの孫娘の夫であるジェラール・ブドがドメーヌを引き継ぎ、ドメーヌを新たな高みへと押し上げるためにたゆまぬ努力と情熱を注ぎました。
ジェラールは、ネゴシアンとしての活動も行っており、昔から付き合いの深い農家からぶどうのマストを購入して、自分のキュヴェの品質に影響を与えることなく生産してきました。
現在、創業者の曾孫娘であるエミリーと夫のブノワ・リフォーがドメーヌを引き継いでいます。前世代と同様、彼らは細心の注意を払って、純粋さとエレガンスの代名詞となっているソゼのシグネチャーワインを造っています。 彼らは、自分たちの優れたテロワールを熟知しています。ブノワは、時間をかけてこのドメーヌの栽培方法を発展させてきました。
2006年以降、有機栽培を取り入れ、試行期間を経て2010年からビオディナミに全面移行しました。 そのため、収穫量は限られ、ブドウの収穫は遅くなります。 ぶどうは破砕せず全房発酵させ、新樽の使用量を減らし、テロワールの表現力を高め、この生産者らしい洗練されたワインを生み出しています。
ブノワ・リフォーのワイン作りは、ミネラル感、正確さ、並外れた長さを持つワインにはっきりと表れています。
ドメーヌ・エティエンヌ・ソゼの際立った個性、フィネス、エレガンスは、愛好家や評論家の間でも高く評価されています。
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このドメーヌは8ヘクタールの畑から造られる12クリュの中に、非常に古いブドウの木を持っています。特筆すべきは、ロマネ・サン・ヴィヴァンのブドウは1929年に植えられたもので、シャンボール・ミュジニー村周辺の所有地も非常に古いものです。
ドメーヌJ.J.コンフュロンは現在ジャン・ジャック・コンフュロンの娘ソフィー・ムニエとその夫であるアラン・ムニエによって運営されています。夫妻は1988年に経営を引き継ぎ、1991年からは有機栽培に転換しています。ドメーヌの起源はヴォーヌ・ロマネのノエラ家であり、ブドウの木は何世代にもわたって女性側に受け継がれてきたものです。
ドメーヌJ.J.コンフュロンのワインは、深みがあり、ベルベットのように滑らかで絹のような味わいです。
これは単に素晴らしい畑を所有しているというだけではなく、アランとソフィーが畑やセラーでたゆまぬ努力を惜しまず仕事をしてきた結果です。特にシャンボール・ミュジニーのコンフュロンの区画は樹齢80年でドメーヌの中で最も古く、アランは2003年から一貫して馬で耕しています。セラーは1989年に全面的に更新され、空気圧プレスや温度管理された発酵システムなど最新の技術を備えています。
それ以来、評判と品質が飛躍的に向上しました。収穫量は非常に少なく、ブドウはほとんどが除梗されたもので、醸造は伝統的なものです。新樽は50%(上位3つのワインは70~80%)を使用しています。
世界的に高い評価を得ているアランとソフィーの絶妙なワインは、テロワールを丁寧に表現し、慎重なワイン造りを実践することで、ブルゴーニュのベストを表現しています。
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ジャイエから本質を学び独自のスタイルへと昇華を続ける
ドメーヌ・メオ・カミュゼを1989年に継承したジャン・ニコラは、小作人だったアンリ・ジャイエから引退後に、技術的なノウハウやワイン造りの技術など多くのアドバイスをもらいました。
ジャイエの親族である「エマニエル・ルジェ」と並ぶ直系の弟子と言えます。
ジャン・ニコラがコンサルタントを受けていたのは1998年までで、忠実な弟子とは違い、90年代半ばからは、抽出の強いスタイルに移行しました。 また、ジャイエの信条だった除梗についても、2000年代には、全房発酵にトライし取り入れています。
「ワインは天からの授かりもの。喜びを与えてくれる飲み物」というジャイエの教えをベースに、独自のスタイルへと昇華を続けるジャン・ニコラの造るワインから目が離せません。
2008年以降、小作人は全員引退し、ジャン・ニコラがドメーヌ内のすべてのブドウの木を栽培しています。彼の最大の課題は、増大する需要に対して、不足する供給をどうするかということでした。 |
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最高のテロワールを表現したピュアでエレガントな美味しいワイン
ドメーヌ・ポール・ペルノは、ピュリニー・モンラッシェを代表する生産者です。過去30年間、ドメーヌ・ルフレーヴ、ドメーヌ・ドゥ・モンティーユ(旧シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ)と並んで、このアペラシオンの最大所有者の1つであり、複雑で広がりがあり、ミネラル感のあるシャルドネを造っています。
このドメーヌは、ピュリニーに拠点を置く生産者の中でも、間違いなくトップ生産者です。彼らのワインは、絶妙な繊細さと落ち着きがある一方で、豊かな凝縮感と果実味、そして何よりも良質な酸味を備えているため、優雅で調和のとれた熟成に適した構造を持っています。
生産量の60%以上をドルーアンを含むネゴシアンに販売しています。残りの最上級のブドウは自分たち用に保管し、ドメーヌのラベルで瓶詰めし、最高のピュリニー・モンラッシェのワインを販売しています。
ポール ペルノ 2020年ヴィンテージ
ポール ペルノ バックヴィンテージ
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