英国で人気に火がついたオリヴィエ バーンスタイン。ブルゴーニュで最も注目されているネゴシアンの一人です。
オリヴィエ バーンスタインの7つのグラン・クリュと3つのプルミエ・クリュには、彼のワインの品質に欠かせない樹齢の古いブドウの木が豊富にあります。バーンスタインの畑は、1つを除いてすべて樹齢40年以上のもので、ほとんどが樹齢60年から80年のものです。ミクロネゴシアンとして活動していますが、彼らは、自分たちの区画のブドウ畑の仕事に責任と誇りを持っています。「ブドウ栽培はすべての基本です。優れた品質と完璧な健康状態のブドウを得るためには、ブドウ畑での作業が絶対的な基本であり、ひたむきさが必要です。偉大なブドウなしに偉大なワインを造ることは不可能です」とオリヴィエは述べています。
オリヴィエは、音楽出版社の家系に生まれましたが、将来を嘱望された企業を辞め、ボーヌでワイン醸造学を学びました。ドメーヌ・ルジェで収穫の手伝いをし、そこで故アンリ・ジャイエ氏と出会った後、2002年、フランスの南に位置するルーションに8haのブドウ畑を購入し、自身のドメーヌ「Mas de la Deveze」を設立し、ワイン造りを始めました。
もともとブルゴーニュのワインが好きだったオリヴィエは、ブルゴーニュでワインを造るという夢を追いかけてボーヌに戻り、ネゴシアン事業を立ち上げました。
2007年がブルゴーニュでの彼の最初のヴィンテージとなります。リリース後、彼のワインはすぐにアレン・メドウズやジャンシス・ロビンソンに高く評価され、短期間でブルゴーニュの新星として一躍注目の存在となりました。
新参者のネゴシアンにとっては、評価の高いグラン・クリュやプルミエ・クリュの畑からブドウを調達するのは、容易なことではありません。多くの人脈を築き、ブドウ栽培者や畑のオーナーと良好な関係を築く必要があります。
オリヴィエは、ルーション出身のワインメーカーとしてブドウ栽培者に声をかけていき、毎年最高のブドウを手に入れるために、ブドウ栽培者やブドウ畑の所有者にかなりの手数料を支払うことをいといませんでした。
また、契約したブドウ畑の品質管理を行い、自分たちの区画のブドウ畑の仕事に責任と誇りを持っています。
幸運にも、オリヴィエは契約していた「マジ・シャンベルタン」と「ジュヴレ シャンベルタン レ シャンポー」という2つの畑を購入することができました。これらの畑は、いずれも樹齢が高く(マジの場合は80年以上)すばらしい果実を生み出します。
オリヴィエは、すべてのワインに弱火でゆっくり加熱してトースティングした新樽を100%使用しています。樽はリュリー村にある樽職人(Chassin社)のものを使用しています。この樽は、ピノ・ノワールよりもシャルドネに使用されることで有名で、品質重視の評価の高いプレミアム樽です。
80%は全房で、ポンプオーバーを行うことによってよりソフトに抽出し、発酵後は約14ヶ月間、オーク樽で熟成させます。
オリヴィエ・バーンスタインは生産量が少く、ここ数年のワインの品質が著しく向上しており、世界中の愛好家から探し求められていますので、今や入手困難な造り手の一人となっています。