ブリュットの先駆者がつくる完璧なスタイルと
エレガンスへの揺るぎないこだわり
1811年、エペルネのコルク業者ニコラ・ペリエと、ワイン商の家系の娘であるアデル・ジュエが、シャンパーニュ・ハウス「メゾン・ペリエ・ジュエ」を立ち上げました。以降、2世紀以上にわたって、ペリエ・ジュエは常に品質を追求しており、シャルドネの繊細さを表現する、華やかで複雑なスタイルを守り続けています。
ヨーロッパの王国貴族を始め
多くの文化人を魅了してきたペリエ・ジュエ
ペリエ・ジュエの評判を最も高めたのは、二人の息子のシャルル・ペリエで、ナポレオン3世、ベルギー王レオポルド、ヴィクトリア女王の宮廷にシャンパンを提供していました。彼は、シャンパーニュ通りにあるメゾン・ペリエ・ジュエの向かいにシャトー・ペリエを建設し、現在は地元の図書館や博物館として利用されています。
その後も、そのエレガントなスタイルでヨーロッパの王国貴族を始め、多くの文化人を魅了してきたペリエ・ジュエは、ボトルにヴィンテージの年号を表示した最初のシャンパーニュメゾンです。
また、彼らは、メゾンの厳格な品質基準を満たさない年には、生産を取り止め、その年のヴィンテージ・シャンパ-ニュをリリースしないことにしており、彼らの品質に対する妥協なき姿勢が伺えます。
シャンパーニュの魔法の三角地帯
ペリエ・ジュエの強みは、所有する65haのブドウ畑の約99％が、「シャンパーニュの魔法の三角地帯」と呼ばれる最高のクリュに位置していることです。コート・デ・ブランの「クラマン」と「アヴィーズ」、モンターニュ・ド・ランスの「マイィ」、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの「アイ」と「ディジー」といった5つのグラン・クリュ内に畑を所有しています。特に、メゾンが最も大切にしているのは、クラマンにあるBourons Leroy とBourons du Midiという2つの白亜の区画で、これらの素晴らしい土壌が、ワインに独特のミネラル感を与えています。
創業当初から「限定生産」というアプローチで、創業以来、8人のシェフ・ド・カーヴが量より質を重視した数量限定のシャンパーニュを造り続けてきました。
芸術的なブレンディング
200年以上にわたり、ペリエ ジュエは8人のセラーマスターを生み出してきましたが、それぞれのセラーマスターは職人のように前任者から訓練を受け、卓越した方法によりスタイルを維持しています。
1993年に7代目のシェフ・ド・カーヴに就任し、2020年に勇退するまでの長きにわたりメゾンを牽引してきたエルヴェ・デシャンは、伝統を守りつつも独創的なアプローチにも新たに挑戦し、シャルドネを100％使用した「ペリエ・ジュエ ベル・エポック ブラン・ド・ブラン」、「ペリエ・ジュエ ブラン・ド・ブラン」を生み出しました。
エルヴェ・デシャンの後任には、セブリーヌ・フレルソンが初の女性のシェフ・ド・カーヴとして就任しました。彼女は、シャンパーニュ出身で、ランス大学で醸造家国家資格と醸造学DESS（大学院修了証書）を取得後、パイパー・エドシックなどで働き、パイパー・エドシックのシェフ・ド・カーヴとなり活躍した後、2018年にペリエ・ジュエに移籍し、エルヴェ・デシャンのもとでシェフ・ド・カーヴに向けて準備を進め、2020年に就任しました。豊かな才能と経験を備えた彼女は、前任のエルヴェ・デシャン同様、メゾンの伝統を重んじながらも、彼女の感性によって生出されるであろう、メゾンの新しいスタイルを期待されています。
メゾンのスタイルを究極まで突きつめた繊細さと芳醇さ
「ベル・エポック」
ペリエ・ジュエのプレステージ・キュヴェ「ベル・エポック」は、商業ディレクターを務めたピエール・エルンストによって1969年に発売されました。芸術愛好家であった3代目のアンリ・ガリスと彼の弟のオクターブが、アールヌーボーの偉大なガラス職人エミール・ガレと出会い、二人の依頼によって、1902年に白いアネモネの花のボトルが誕生しましたが、戦争の影響などで情勢が不安定になり、当時このボトルは、日の当たらない地下倉庫に保管されることになりました。
約70年の歳月を経て、1969年に最初のヴィンテージ「1964年」がこの芸術的なボトルでリリースされ、やっと日の目を見ることになりました。当初、この芸術作品は、フレンチレストラン「マキシム」と高級食料品店「フォション」で独占的に販売されました。
ブドウの出来が良い特別の年にのみ作られる「ベル エポック」は、ブレンドの技術だけでなく、ペリエ・ジュエのブドウ畑の素晴らしい品質を完璧に表現する魅惑的なシャンパーニュです。コート・デ・ブランのシャルドネと、モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワール、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのピノ・ムニエを使用し、明るい黄金色と繊細な輝き、
白い果実と白い花のアロマが特徴的で、口に含むと、新鮮さと繊細さが見事に調和しています。長く伸びやかな余韻は、この特別なシャンパーニュの特質を物語っています。
繊細さ、調和、エレガンスが五感を魅了する
芸術とも言えるシャンパ-ニュです。
