ナパヴァレーには時代を牽引するコンサルティング・ワインメーカーが現れては消えますが、現在、最も優れているのがトーマス・リヴァース・ブラウンであることに異議を唱えるプロはいないでしょう。20社を超すワイナリーを手掛け、20回を超すパーカーポイント100点を獲得してきました。
1990年代、カリストガにあった伝説的な「オール・シーズンズ・ワインショップ」で、キスラー、ヘレン・ターリー、マーク・オベールらと共にトップ・ブルゴーニュを試飲して、経験を蓄えました。そうした中で出会った縁で、シュレーダー・セラーズのコンサルティングを始めて、名前を上げました。
カベルネ・ソーヴィニヨンの名手ですが、本当に好きなのはピノ・ノワール。妻のマリーと共に夫妻の名前を冠したリヴァース・マリーを2002年に始めました。アルマン・ルソーの大ファンだけあって、オベールやマーカッサンとは一味違う、日本人の味覚に合うブルゴーニュ・スタイルのエレガントなピノ・ノワールです。
ソノマ・コーストで最も冷涼な地区の1つで、スティーブ・キスラーが家族で「オクシデンタル」を生産するオクシデンタル地区の畑や、ウィリアムズ・セリエムが有名にした伝説的なスーマ・ヴィンヤードなどから、エキスが凝縮していながらもフレッシュなピノ・ノワールを生産します。
シャルドネもティエリオやジョイ・ロードからブルゴーニュと見紛うようなワインを造っています。