ジェイミー・クッチはカリフォルニア・ソノマで先頭を走るピノ・ノワール生産者の1人です。
自然の酵母を用いて、全房発酵を導入し、亜硫酸を抑えて、ナチュラルでエレガントなワインを生産しています。偉大な造り手フィリップ・パカレを連想させるブルゴーニュ・スタイルのピノ・ノワールは、アントニオ・ガッローニやジャンシス・ロビンソンらイギリスの評論家から高く評価されています。
カリフォルニアのピノ・ノワールに通じるアントニオ・ガッローニは常に90点台前半の高い評価を与えています。
ウォール・ストリートでトレーダーをしていたジェイミーは、ワインの情熱に突き動かされてカリフォルニアに移住し、パワフルなスタイルのコスタ・ブラウンで修行しました。
当初はアルコール度16%のピノ・ノワールを造っていましたが、DRCを訪問して方向転換。
開放式の大樽発酵槽をフランスに注文し、冷涼なドライ・ファーミングの畑を探しました。
試行錯誤しながら、早摘みでフレッシュな酸とジューシーな果実味が弾けるようなエネルギーあふれるワインをものにしています。
太平洋に近いソノマ・コーストのマクドゥガル・ランチ、ファルスタッフ、ボーハンなど、多くの生産者が欲しがる畑のピノ・ノワールを確保しています。
また、冷涼なサンタ・クルーズ・マウンテンの樹齢40年以上のぶどうから造られる「シャルドネ」も滋味豊かでテンションのあるスタイルで、樽香のきいたリッチなカリフォルニアの白というよりは、ブルゴーニュを思わせる伝統的なシャルドネと言えます。高騰するブルゴーニュと比較すると価格もお手頃で、評価も高いクッチのシャルドネは大変お買い得です!