現在のシャンパーニュ・シーンを考える時、コート・デ・バールは 避けて通れません。ジャック・ラセーニュ、セドリック・ブシャール、ピエール・ジェルベら新星が活躍しています。ポリゾ村に本拠を置くマリー・クルタンもその1人です。
厳格な自然派
周辺産地と同じく、ピノ・ノワールが主体となります。畑の面積は2.5ha。女性当主ドミニク・モローが嫁いだピオロ・ペール・エ・フィスでは、1970年代からマッサール・セレクションを行っている。彼女が2005年にドメーヌを興し、コンサルタントのピエール・マッソンに師事し、ビオディナミに取り組み、エコセールの認証を受けています。ランスよりシャブリに近いこの地は、キンメリジャン土壌が主体となります。
厳格な自然派で、単一品種、単一畑、単一ヴィンテージ、ノンドゼを基本とします。2つの亜硫酸無添加(サンスフル)以外のキュヴェも、総亜硫酸量はリットル当たり35-40ミリグラムと極少量で仕上げられます。
パリのソムリエやカビストの間では、かなり前から高い人気を誇っている
彼女の造るシャンパンはすべてのキュヴェの純粋さが際立っていて、正確さがあり、セドリック・ブシャールのローズ・ド・ジャンヌを生真面目にしたようなスタイルです。いずれもワインらしさとエネルギーの詰まったシャンパーニュです。