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テタンジェは、数少ない家族経営のシャンパーニュ・メゾンであり、美食家として知られた初代当主ピエール・テタンジェ氏が料理との相性に重きを置いたシャンパーニュ作りを目指して1934年に創業しました。主にコート・デ・ブランの良質なシャルドネを主体に造り上げたその繊細で優美なスタイルは、「シャンパーニュの貴婦人」と称され、愛好家から高い支持を集めています。そのテタンジェが誇るフラッグシップの一つが「コント ド シャンパーニュ」です。名前の由来となっている「コント」は「伯爵」の意味であり、戦地よりシャルドネの祖となる苗木を持ち帰ったとされるティボー4世に敬意を表して「シャンパーニュ伯爵」の名が付けられました。
全体的に暑く乾燥した2005は、非常に表情豊かなシャンパーニュで、寛大さ、ふくよかさ、複雑さを備えています。非常に軽く豊富な泡があり、香りは強く、カスタードのクリーミーな香りがグラスに広がり、軽くトーストした還元を伴っています。アタックはまっすぐで美しい緊張感があり、しっかりとしたストラクチャーを備えています。中盤には、ピンクグレープフルーツなどの熟した果実の風味があり、なめらかな口当たりです。フィニッシュは長く、リッチで複雑、そして素晴らしいフレッシュさを伴っています。
テタンジェは、1934年の創業以来4世代に渡りその歴史を継承する、数少ない家族経営のシャンパーニュ・メゾンです。テタンジェは、コート・デ・ブランをはじめシャンパーニュ全域に、計288haの広大な自社畑を所有しています。テタンジェのシャンパンは、いわば既製品ではなくテーラーメイド的なシャンパン。品質は一流で、優美さと純粋の象徴のような気品をもっています。シャルドネの持ち味が良く出たエレガンスに満ちたスタイルのシャンパーニュを造っています。