コエッセンは、今やシャンパーニュ愛好家たちの間で熱い注目を集めている、コート・デ・バールの至宝とも言えるグローワーです。彼はギョーム・セロスの個人プロジェクト「ギョーム S」(GUILLAUME S.)のシャンパーニュ「ラルジリエ」(Largillier)に葡萄を供給し、その名声はますます高まっています。2018年からビオロジック栽培に転換し、畑をカバークロップで覆うことで、自然との調和を追求しています。彼らはLes ains du Terroir de Champagne(レ・マン・デュ・テロワール・ド・シャンパーニュ)のメンバーでもあり、その一員としてシャンパーニュの伝統と革新を結びつけています。
コエッセンのワインづくりのスタイルは、過度な先鋭さはなく、かといって安定した保守性もない、まさに今の時代にふさわしいバランスを保っています。手法はナチュラルでありながら、それぞれの畑の個性を最大限に引き出しています。ワインの生産量は2万-3万本と少ないですが、それでもその品質の高さゆえに世界中の愛好家たちが熱望している一本です。その幸運な一滴を、日本でも味わえることは、特別な贅沢と言えるでしょう。