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6年から10年にわたる収穫年の異なる50種類以上のワインをブレンドしてつくられるこのシャンパンを、クリュッグでは“マルチ・ヴィンテージ シャンパン”と呼んでいます。毎年変わらぬ味わいをつくるため、また伝統の味を継承するためにクリュッグ一族が一堂に会しブレンドを行い、シャンパンづくりの全工程に細心の注意を払うことにより、“クリュッグ スタイル”を忠実に表現するシャンパンがつくられるのです。ピノ・ノアール、ピノ・ムニエ、そしてシャルドネの3種類のブドウがこのシャンパンのブレンドに使用されています。30％以上のリザーヴ・ワインをブレンドすることにより、シャンパンのスタイルの一貫性と品質が保証されます。第一次醗酵は、クリュッグ独特のオークの小樽を使用して行われ、その後6年もの長期にわたり、セラーで熟成されます。
クリュッグを飲むとはクリュッグ家のスピリッツ（精神）を味わうことなのだ。― 1843年の創立時から小樽の一次発酵にこだわっている。収穫前、水洗いされた205リットルの古樽が中庭を埋め尽くす光景に出会った。長年、ワインを吸い込んできた樽には、使い込んだ革のコートを連想させる威厳が漂っていた。樽の側面には収穫された村と区画を示す記号が書いてある。区画別に発酵させ、異なる最大10ヴィンテージの50種のワインをアッサンブラージュし、ノン・ヴィンテージのグランド・キュヴェができ上がるのだ。― 生産量の4分の3を占めるグランド・キュヴェは、最もベーシックだが、クリュッグの本質を最もよく表現している。微妙な酸化がもたらした輝く黄金色、ヴァニラとナッツの香り。いつ飲んでも、芳醇でフルボディの液体が生み出す、クリュッグ独自の世界に戻っていける。死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン 山本昭彦 著 講談社
1843年にヨハン＝ヨゼフ・クリュッグによって設立された由緒あるメゾンです。クリュッグはその年の250区画のワインと膨大なリザーブワインライブラリーにある、異なる14年分の150区画のワインとブレンドの技術を組み合わせ、クリュッグ グランド・キュヴェの生産と、すべてのクリュッグ シャンパーニュの美、表現、エレガンスを実現するのに必要な時間を絶対的に尊重し、毎年最高のシャンパーニュを造りあげています。
