シャトー・ヴレ・クロワ・ド・ゲイはポムロールの隠れた宝石です。オーナーはシャトー・ラトゥールを所有するフランソワ・ピノーが代表を務めるアルテミス・グループ。2014年に買収し、カベルネ・ソーヴィニヨンを抜いてカベルネ・フランに植え替えるなど多くの改良を行ってきました。
ワイン造りを指揮するのは、ピノーの信頼が厚いフレデリック・アンジェラ。ラトゥールはもちろん、ローヌのシャトー・グリエ、ナパヴァレーのアイズリー・ヴィンヤードなど手掛けるワイナリーのすべてをトップ品質に押し上げた能力を遺憾なく発揮しています。
鉄を含む砂利と粘土の交じる3.7ヘクタールの畑でメルロ85%、カベルネ・フラン15%を栽培。平均樹齢は52年です。醸造コンサルタントにペトリュスを世界最高峰に育てたジャン・クロード・ベルーエを迎えて、しなやかで複雑なワインを生産しています。まだ手の届く価格ですが、数年後には手に入らなくなるかもしれません。