シャトー・マラルティック・ラグラヴィエールは、200年以上の歴史を持つ、グラーヴ南部に位置する16の格付けシャトーの一つです。元々は「シャトー・ラグラヴィエール」という名前でしたが、18世紀後半に所有者がマラルティック家に変わり、その後マラルティック家に敬意を示し「シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール」と呼ばれるようになりました。19世紀初頭から優れたワインを生産することで評判を得ており、1953年のグラーヴ格付けでは赤・白両方で特選シャトーに選ばれたわずか6つのうちのひとつです。
1990年にローラン・ペリエ社がシャトーを取得しましたが、1996年には現在のオーナーであるベルギーのアルフレッド&ミシェル・アレクサンドル・ボニー夫妻が購入。最先端技術を駆使したハイテクなワイン醸造施設への大規模な投資、新樽の増加、セカンド・ワインの厳しい選別などにより、シャトーはペサック・レオニャンで最もエレガントで興味深いワインを造るシャトーへと急速に変貌しました。ロバート・パーカー氏も「トップに値するワインを造りながらも未だに過小評価されている。評価の向上を真剣に検討すべきワインである」とコメントしており、デキャンタやメイユール・ヴァン・ド・フランスなどの著名なワイン評価誌などでも非常に高い評価を受けています。