【パーカーポイント 93点】
シャトー ランゴア バルトン 2021 Chateau Langoa Barton フランス ボルドー 赤ワイン 新入荷

商品番号 2406-1-122-s
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販売価格 ¥ 9,900 税込
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豊富なタンニンと素晴らしいストラクチャーを持つ、長期熟成型のワイン

粘土質の下層土を持った砂利質の土壌の畑で、ブドウ木は古樹が高い比率を占めています。品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルロとカベルネ・フランが栽培されています。ワインは非常にバランスのとれたサン・ジュリアンの典型で、洗練されたブーケとフレーバーを備えています。また、現代的な醸造法により以前よりも若い段階で楽しむことも可能ですが、素晴らしいストラクチャーと豊富なタンニンを持つ、長期熟成型のワインです。

しなやかなタンニンが包み込む、優雅なバランスと繊細でクラシックなプロポーションを持つワイン

【ヴィンテージ情報】
ボルドーの過去10年のうち、2010年、2015年、2016年、そして2018年、2019年、2020年は、歴史に残る偉大なヴィンテージに恵まれましたでした。
この輝かしい10年間に続く2021年は、春先に霜、初夏は雨が多く病害が発生、そして夏は涼しい天候が続きました。秋は乾燥し天候に恵まれましたが、全体的に生産者にとって忍耐力を試される厳しいヴィンテージとなりました。生産量は遅霜と病害の発生のため減少し、冷夏の影響で全体的に糖度は低く、酸度の高いブドウとなったようです。
赤ワインは、冷夏の影響で熟成が難しかったメルローの比率が低くなっています。一方、収穫時期を遅らせるというリスクを取った生産者は、収穫期の好天に恵まれ、高品質なカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンを多く使用することができました。このヴィンテージは、果実の凝縮感とエレガントな骨格を兼ね備えており、現代の日本人の好みに合いやすいスタイルと言えるでしょう。

【ブレンド】
61% カベルネ・ソーヴィニヨン
36% メルロー
3% カベルネ・フラン

【記念ラベルについて】
2021年はバルトン家200周年を記念して、特別ラベルにてリリースされています。
ラベルに描かれた4つの絵は、「起源」「遺産」「自然」「進化」を意味するもので、バルトン家の歴史と重要な出来事を表現しており、それらが生命のサイクルを体現するワインを生み出すブドウの木と錬鉄細工という2つの力強いシンボルで結ばれている様子が描かれています。

【味わい】
甘いスパイスとシガー・ボックスが混じり合ったダーク・ベリーやプラムの魅力的なアロマを持っています。しなやかなタンニンが赤紫色の果実、スパイス、バラの花びらといった核を包み込んでいる、美しいバランスと繊細でクラシックなプロポーションを持つワインです。

生産者
シャトー ランゴア バルトン
Chateau Langoa Barton
ヴィンテージ
2021
容量
750ml
解説
パーカーポイント: 93点
予想される飲み頃:2025 - 2045

The 2021 Langoa Barton offers up attractive aromas of dark berries and plums mingled with sweet spices and cigar box. Medium to full-bodied, fleshy and seamless, it's polished and fleshy, with an enveloping core of fruit, beautifully refined tannins and well-integrated acids.
(The Wine Advocate, Feb 09, 2024)

伝統を重んじる製法がボルドーファンを惹きつける、レオヴィル・バルトンの兄弟シャトー

シャトー ランゴア バルトン Chateau Langoa Barton

シャトー・ランゴア・バルトンは、1821年にサン・ジュリアン村で創業した、メドック3級の歴史あるシャトーです。1855年の公式格付け時から所有者が変わらないシャトーの数は少なく、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ランゴア・バルトン、シャトー・レオヴィル・バルトンの3つですが、そのうち2つがバルトン家所有のシャトーです。

シャトーの歴史は、1722年、北アイルランド出身のトーマス・バルトンがボルドーに移住し、ダニエル・ゲスティエと共同で1725年にバルトン&ゲスティエ社を設立したことから始まりました。1821年には、トーマスの孫にあたるヒュー・バルトンが「シャトー・ランゴア」を購入。その後レオヴィルも購入し、多くのブドウ畑を所有するようになりました。1924年からロナルド・バルトンの代になり、シャトーは二つの戦争を経験しますが、ブドウ畑は無事に守られ、終戦後には本格的なワイン造りが再開されました。そして、1983年にロナルドが亡くなった後、甥のアントニーが8代目の当主となりました。アントニーは1967年までバルトン&ゲスティエ社に輸出部長として勤務し、同じ年にネゴシアン部門である「レ・ヴァン・ファン・アントニー・バルトン」を設立しましたが、こちらはアントニーの娘リリアンが経営を引き継ぎ、父とともにシャトーの伝統を守っています。

シャトーは、メドック地区のジロンド川を見下ろせる、急坂のアップダウンがある中間に位置しており、その南側と北側にランゴアとレオヴィルの畑があります。1800年代にヒュー・バルトンがシャトー・ランゴアを購入した同時期に、シャトー・レオヴィルが3つに分割されることになり、そのうち2つの畑はシャトー・ラスカーズ、シャトー・ポワフィレとなり、1つがシャトー・レオヴィル・バルトンとしてバルトン家の所有となった経緯を持っています。この3つのシャトーはレオヴィル3兄弟と呼ばれており、シャトー・ランゴア・バルトンとシャトー・レオヴィル・バルトンも兄弟メゾンと呼ばれています。

ちなみに、レオヴィルは独自の生産設備を持っていないため、シャトー・ランゴア・バルトンとシャトー・レオヴィル・バルトンは現在でも同じ所有者の下で、同じ製法と施設を使ってワインを醸造・生産しています。しかし、この二つのシャトーから生まれるワインは全く異なる味わいを持っており、それぞれの畑の個性がはっきりと表れています。

シャトーが所有する畑の面積は15haで、シャトー・ボーカイユの隣に位置しており、表土には砂利を多く含み、下層は粘土質といった特徴を持っています。この畑で育つ平均35年を経たブドウの樹13万5千本から、年間およそ9万本のワインが生産されています。栽培している品種は、約7割がカベルネ・ソーヴィニョン、メルローが約2割、残りがカベルネ・フランです。

収穫は手摘みで行われ、畑と醸造所で選果を行った後、除梗・粉砕され28基ある木製のタンクに入れられます。ステンレススチールのタンクを使わないといったことをはじめ、他の作業工程においても伝統的製法が守られており、果実味や色合いを高める低温マセレーションも行っていません。

ワインは、アルコール発酵、マセレーション、マロラクティック発酵を行った後、オーク樽に詰められます。新樽率は60%で、テロワールと相性がいいという理由からモーリー社の樽のみを購入し使用しています。樽の移動は行わず、同じ貯蔵室で合計18か月間熟成させます。熟成中は3か月に1回の澱引きが行われ、コラージュ(清澄作業)もゼラチンやベントナイト等は用いず伝統的な清澄剤である「卵白」を使い昔ながらの方法で行っています。

シャトーの旗には、シンボルであるオオカミの絵柄とラテン語で「誠実」と「勇気」を意味する言葉が記されています。それはまさに、伝統を忠実に雄々しく守りながら質の高いワインを造り続けるという、シャトーの精神が表されているように見えます。

ランゴア・バルトンは、兄弟シャトーのレオヴィル・バルトンよりも若いうちから楽しめますが、何と言ってもおすすめはオールドヴィンテージ。7~25年の熟成期間を経て飲み頃を迎えるワインは、洗練された上品な香りと力強さのバランスが取れており、凝縮感のある味わいを楽しむことができます。

また、多くのヴィンテージワインが非常に高価になる傾向に対して、現当主のアントニー・バルトンは抵抗を感じていました。そのため、魅力的な正統派ボルドーでありながら、他のワインと比較して価格が抑えられています。

ランゴア・バルトンとレオヴィル・バルトンのセカンドワインはヒュー・バルトンの娘・スーザンにちなんで「レディ・ランゴア」と名付けられており、女性の肖像が描かれた美しいラベルとフルーティーですっきりした味わいが特徴です。


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