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レオヴィル・ラス・カーズは、「サン・ジュリアンの王」と称されるスーパーセカンドの筆頭で、その畑はサン・ジュリアンの北端に位置し、隣接するポイヤックの地域に近いことから、ワインのスタイルにはポイヤックの影響も感じられます。土壌は肥沃すぎず、適度な地下水量があり、どんなヴィンテージでもカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが素晴らしい成長を見せます。ラス・カーズの魅力である、ワインの一貫性の秘密はここにあると言えるでしょう。また、良年のヴィンテージでは、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高め、その年に最高の品質のワインを生産。これは、土壌、伝統、テロワールに対する深い理解があるからこそ実現できることです。さらに、彼らのワイン造りに対するポリシーには、「大切な家族や友人と共に、食事と共に楽しんでもらいたい」という思いが込められています。そのため、フレッシュで熟した果実のアロマや、熟成に欠かせない酸のバランスに特に注意を払い、ブドウ本来の香りを損なわず、洗練されたアロマを引き出すために、新樽での熟成も重要視しています。これらが見事に調和することで、シャトー・レオヴィル・ラスカーズのワインが完成されています。
2017年は内陸部のタルボに近い区画やクロ・デュ・マルキの区画が、霜害の影響を受けましたが、グランヴァンは害を免れました。夏は暑くて、乾燥していましたが、グリーン・ハーベストと除葉を行い、収量を下げました。カベルネ・ソーヴィニヨン79%、カベルネ・フラン10%、メルロ10%。ブラックカラント、リコリス、チョコレートが感じられ、ラス・カーズのエネルギーが凝縮されたワインです。収穫は9月15日に始まり10月4日に終わりました。収量は37hl/haです。
サン・ジュリアンはメドックで最も品質向上が著しい産地です。格付け2級のどのシャトーをとっても、失望させられることはありませんが、レオヴィル・ラス・カーズは常に先頭走者です。ボルドーで最も恵まれた畑を有するシャトー・ラトゥールと連続する最良の区画「グラン・アンクロ」から、ラトゥールにひけをとらないワインを生産しています。