シャトー・タルボは、サンジュリアン村のガロンヌ川沿いに位置するメドック第4級格付けのシャトーです。シャトーの名前は、かつてこの地を治めたイギリスの将軍コネターブル・タルボ氏に由来しますが、彼が所有したことはなく、彼の軍隊がこの地を拠点にしていたことから名づけられたとされています。
その後、数十年間オー侯爵がシャトーを所有しましたが、1918年にデジレ・コルディエ氏が取得し、ワイナリーは改良されました。現在は、コルディエ氏の孫娘ナンシーが夫と共にシャトーを守っています。1世紀以上にわたり同一家族により育まれたこのシャトーは、メドックで二番目の規模を誇る100ha以上のブドウ畑を持ち、毎年安定した品質のワインを生産しています。
シャトー・タルボは第4級格付けながら、その品質は第3級と評価されることが多く、ロバート・パーカー氏も「メドックのワインの格付けが見直されることがあれば、タルボは昇格に値する」とその実力を高く評価しています。
安定した品質とリーズナブルな価格で長年ボルドーファンに支持されているシャトー・タルボ。伝統的な手法で造られたワインは、凝縮感と滑らかさが見事に調和し、ボルドーワインの本質を体現しています。クラシックなボルドーを好む方にぜひおすすめのシャトーです。