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ムートンの畑で少量つくられるこの白ワインはセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデルの特性を存分に発揮した風味豊かな辛口ワインに仕上げられています。
2020年はミュスカデを使用せず、スキンコンタクトもマロラクティックも行っていません。そのため、ソーヴィニヨン・ブランの非常に表情豊かな特徴が美しく現れています。新鮮なパイナップル、桃、ジャスミンの華やかな香りに加え、パッションフルーツ、オレンジの皮のニュアンスも感じられます。これらの果実の華麗な層を、たっぷりとしたフレッシュさと魅惑的なタッチのオイルテクスチャーが支え、長くインパクトのあるフィニッシュを迎えます。
暖冬と平年を上回る暖かさとなった初春の影響で早い芽吹きとなりました。5月は高い降水量と高気圧により生育スピードに勢いがつき、7月は乾燥状態になりましたが8月の降雨で持ち直しいずれの品種も理想的な熟度に育ちました。記録的な早期収穫となったことも2020年の特徴の一つです。赤ワイン用ブドウ品種の品質はどの果実も申し分なく、濃密な味わい、たくましくかつ滑らかに溶け込んだタンニン、そしてみずみずしい風味が印象的な非常にバランスの良いワインが誕生しています。収量はさほど多くありませんが、過去10年の中でも傑作ヴィンテージの仲間入りが期待されています。
ムートンのアートラベルは、1924年にフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵がポスター画家ジャン・カルリュに依頼したのが始まりでした。その後、1945年からはアートラベルが毎年企画されるようになり、シャガール、ピカソ、ダリといった巨匠アーティストを起用。ムートンの卓越した品質もさることながら、そのラベルの優れた芸術性から、世界中のワイン愛好家に高い支持を受けています。