マキシム・シュルラン・ノエラは今、ブルゴーニュで最も注目されていると言っても過言ではない、ドメーヌジョルジュ・ノエラの現当主を務める注目若手栽培家です。というのも、WA誌でも「マキシムは2010年にドメーヌを引き継いで以来、ジョルジュ・ノエラをヴォーヌ・ロマネで最もエキサイティングなドメーヌの1つに変えた」「偉大な才能があり、スターダムを目指す運命にある」と大絶賛されるほど、実力は世界で評価されているのです。
2010年、わずか20歳の時に祖母からドメーヌを譲り受けて以来、ファーストヴィンテージから注目を浴びています。もともと彼はシャンパーニュで育ちましたが、いとこでありエマニュエル・ルジェの息子でもあるギヨームと、ボーヌの醸造学校で栽培、醸造を学び、研修はヴォーヌロマネの名門、グロ・フレール・エ・スールで行い、ドメーヌを継ぐ前はエマニュエル・ルジェでも働いていました。「栽培の段階から、瓶詰めまで欠けているものが何もない」とジャスパー・モリス氏に言われるほど細部にまでこだわりが詰まっており、樽を造るCooperともとても距離が近いことが知られています。彼は、テロワールを表すためにも樽の焼き加減は軽めを好み、Cavin製の樽を使用しています。いくつかの上級キュヴェのみに全房発酵が採用され(年によっても様々ですが)、ほとんどが除梗されています。抽出も穏やかに行われ、味わいの特徴としては、果実味がたっぷりなエレガントなスタイルで、この秘訣は平均樹齢の高さにあると言われています。
そんなマキシム氏が、新たにマキシム・シュルラン・ノエラの名義でネゴシアンを立ち上げました。醸造はVosne Romanee にある彼のドメーヌ内で、他のワインと同じように細心の注意を払って行われています。その中の1つPommard Les Arveletsは、南向きで傾斜が急、谷に囲まれている一級畑です。今や世界中から評価されている、オーストラリア出身の醸造家、マーク・ハイスマもこの畑のクロから取れるブドウからワインを作っています。今のところマキシム・シュルランからは2019年にのみ生産されており、今後はいつ彼のPommard Les Arveletsが飲めるかわかりません。しっかりとした果実味で骨格があり、エネルギッシュなイメージのポマールですが、マキシムが造り出すエレガントスタイルのPommard Les Arveletsをお楽しみください。リリース後から世界でも価格の上がっている、生産数の少ないレアな逸品です。