元は19世紀からヴォルネイに続く「ジヨット家」のドメーヌで、娘マリーがマコネ出身のアンリ・ラファルジュと結婚したことにより「ドメーヌ・ラファルジュ」となりました。その後、1949年から先代ミッシェル・ラファルジュがドメーヌを率い、その功績を称えて「ドメーヌ・ミッシェル・ラファルジュ」に改名されました。2020年にミッシェル氏が亡くなり、現在は息子のフレデリック氏が当主を務め、彼の娘クロチルドも後継者としてドメーヌに加わっています。1934年に元詰めを一部開始し、ブルゴーニュでも先駆けて元詰めを始めたドメーヌのひとつとして知られています。
ドメーヌの規模は、ボーヌからヴォルネイにかけて計12haに及び、拠点のヴォルネイには一級畑のクロ・デュ・シャトー・デ・デュック、クロ・デ・シェーヌ、カイユレ、ミタン、シャンランなどを所有しています。
ブドウ栽培においては、1997年から一部の区画でビオディナミを試行し、2000年には全面的にビオディナミへと移行。ブルゴーニュでは、この分野で先駆的なヴィニュロンです。一方、ワイン醸造は伝統的な手法を堅持しています。ミッシェル・ラファルジュのワインについて、ロバート・パーカー氏は「ヴォルネイ村で最も洗練され、フィネスに満ちたワインを造る生産者」と評し、「樽熟成中でも、数年後でも、いつでも飲み頃に仕上がっている」と絶賛。熟成させても、早飲みでも素晴らしい品質が高く評価されるドメーヌです。