フィリップ氏は現代のブルゴーニュで最も賞賛された造り手である、故アンリ・ジャイエ氏から指導を受けた一人で、大きな影響を受けていることでも知られています。
徹底した収穫量の制限や、低温マセラシオンによるエキスの抽出、野性酵母を用いた発酵など、師であるジャイエ氏の影響が色濃く受け継がれています。
自然に配慮したこだわりの造りが生むテロワールを見事に表したエレガントな味わい
畑自身にテロワールを表現させることを目指すフィリップ氏は、環境に配慮したアプローチで素晴らしいワインを生産しています。栽培にはリュット・レゾネを用い、農薬や化学肥料を避け、代わりにフェロモンカプセルを使用しています。
厳選された完熟したブドウは、長いマセラシオンを経て野生酵母で発酵し、補酸も決してしません。近年では新樽の使用も控えており、ワインは瓶詰めまで澱引きされることなく長期間熟成されます。
140もの区画に分かれた畑のテロワールの違いを表現するために、発酵用の小さなステンレスタンクがずらりと並ぶ様子は壮観です。