ドメーヌ・ダニエル・ダンプ・エ・フィスは、150年以上の歴史を持っています。シャブリ・プルミエ・クリュに10ヘクタール、シャブリに12ヘクタール、プティ・シャブリに2ヘクタール、そしてシャブリ・グラン・クリュの素晴らしいボトルを所有するこのドメーヌは、シャルドネの典型的な特徴を損なうことなく、環境に優しい方法で栽培されたブドウから造られる最高品質のワインを提供することを誇りに思っています。
ミリーの旧コミューン(現在はシャブリの一部)に位置するこのドメーヌは、技術的な設備や醸造方法の選択において、その自主性を特徴としています。現世代のヴァンサン・ダンプとセバスチャン・ダンプは、父ダニエル・ダンプと祖父ジャン・デフェの伝統と助言を尊重しつつ、未来を見据えています。 土壌、畑、果実に細心の注意を払い、ステンレスタンクでの長期熟成を経て、シャブリのアペラシオンにその名を刻む見事な白ワインが生まれます。
ダニエル・ダンプのワインは、星付きレストランのクタンソー(フランス)やザ・ファット・ダック(イギリス)をはじめ、ジョルジュ・サンク(フランス)やペトリュス(イギリス)などの著名なレストランで採用された実績を誇ります。
さらにワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏が2012年ヴィンテージの3つのキュヴェにおいて20点満点中16点以上をつけたほか、ワイン評価誌アシェット・ワインガイドでもたびたび星を獲得するなど、シャブリの生産者として揺るぎない評価を得ています。
彼らのシャブリの特徴は、何といっても自社畑のキュヴェは全て「オールステンレス醸造」によるピュアな味わい。シャブリの多様な区画を所有しており、そのテロワールを純粋に表現するために区画ごとの造りは変えていません。シャブリの魔法ともいえるほど、それぞれの区画には固有の特徴があります。彼らは、飲み手がそのテロワールの個性を感じられたら、よい仕事ができた証拠だと考えているのです。
シャブリの真髄は酸味にあると言っても過言ではありませんが、ダニエル・ダンプがワインを造る際もまさに「酸味」を大切にしています。ブドウが熟し過ぎないように収穫時期を見極めるのはもちろん、収穫から醸造に至るまで、ブドウが酸化しないように細心の注意を払っています。また発酵した後は澱と共にステンレスタンクで熟成しますが、澱引きではワインの酸度によって取り除く澱の量を調節することで、酸味の調和を保つように気を遣っています。
こうした努力により、ダニエル・ダンプが造るシャブリには、豊かでみずみずしい酸味が生まれます。そして豊かな酸味は見事な熟成を促してくれるのです。ダニエル・ダンプのセラーには、30年以上の熟成を経たシャブリが保管されており、素晴らしい熟成を遂げているそうです。
ダニエル・ダンプが情熱をもって造り出す偉大なシャブリワインは、フランス国内はもとより、世界5大陸のワイン愛好家たちから高い評価を得ています。