ダヴィド・デュバン氏は、ブルゴーニュの名醸造家として高く評価されている人物です。ドメーヌは1965年に父ピエール氏が設立し、当初はボーヌの協同組合にワインを販売していました。デュバン氏は19歳からワイン造りに携わり、ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス(母方の親戚)やドメーヌ・アルローで経験を積む中、1993年頃からはジェイエ・ジル氏との親交も深めました。そして、1995年に父が引退したことでドメーヌを継承しました。
当時は凝縮感のあるワインが人気を博していましたが、デュバン氏は自然で伝統的な製法を追求し、全房発酵の比率を高め、オーガニック栽培への転換と有機栽培の認証(エコセール)を取得。その結果、2015年には「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス」にて3つ星評価を獲得し、現在も2つ星を維持しています。
デュバン氏はワイン造りで、特にブドウ栽培に力を入れ、手間と愛情を注ぎながら丁寧に育てることが最も重要だと考えています。醸造工程では人為的介入を極力控え、瓶詰め後すぐにでも長期熟成でも楽しめる、バランスの取れたワイン造りを目指しています。近年はショーヴォネ・ショパンをはじめとする名門ドメーヌのコンサルタントも務め、ブルゴーニュで最も注目されるヴィニュロンの一人として注目を集めています。