《ダヴィド・デュバン》
オート・コートに本拠を構え、師匠の『ジャイエ・ジル』をしのぐ評価と品質
ダヴィド・デュバン氏は、ドメーヌ・アミオ・セルヴェル(母方の親戚)やドメーヌ・ラルロでスタジエ(研修生)をしていた際、かのジャイエ・ジル氏に出会い、1993年頃から師事するようになりました。彼は醸造のテクニックには頼らず、人為的介入を極力避けた、自然な状態で発酵・熟成させることを理想としています。また、ブドウの栽培にもこだわっており2010年には有機栽培(エコセール)の認証を取得しています。
『最初は同じオート・コート地区のジャイエ・ジルに学んだというが、完全に追い越してしまった。あらゆるラインアップにすきがなく、最も注目すべきライジングスターだ。』
発酵初期にピエ・ド・キューヴを少し使用し低温浸漬は行いません。足で踏むピジャージュを行い、色調は淡い。新樽比率と全房発酵比率は、格付けで変化させています。ACブルゴーニュは新樽なしで全房発酵30%、オート・コート・ド・ニュイはいずれも30%、ヴィラージュは新樽30%、全房60%、プルミエクリュは新樽40%、全房70%、グランクリュは新樽40%、全房90%。ジャイエ・ジルのように新樽にこだわらず控えめで、全房発酵比率は高い。それでも青さがないのは、適切な栽培と完熟してからの収穫にあります。収穫期間は最期に摘むオート・コートまで2週間の長きにわたります。 |