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シャンボール・ミュジニー村は、その南北両端に特級畑をもちます。モレ・サン・ドニ側にあり、その一部を隣村と共有する特級畑がボンヌ マールです。牡蠣堆積泥灰土土壌で繊細なワインを生むとされる「テール・ブランシュ」と、石灰岩の土壌で肉付きの良いリッチなワインを生むとされる「テールルージュ」とよばれる区画から成っています。シャンボール・ミュジニーの偉大な生産者コント ジョルジュ ド ヴォギュエが手掛けるワインは、フレッシュ感もしっかり感じ取ることができるよう醸造の工夫が施されており、まさに名匠の手腕が発揮された逸品ぞろいとなっています。
2018年ヴィンテージは、夏の猛暑によりブドウの成熟が早く、赤ワインは凝縮し、濃い色調となりました。同じくシャンボール・ミュジニーに位置する銘醸地、レ・ザムルーズにも少し似た極上のブーケを持ち、緻密なブルーベリー、ブラックチェリー、砕いたアイリスの花びら、砕いた石灰岩の香りが感じられます。味わいはミディアムボディで、黒や青色のベリーの果実味とむき身牡蠣の殻を思わせるミネラルの風味があり、繊細で張りのある、軽くスパイスの効いたフィニッシュへとつながっていきます。後味に白胡椒の長い余韻が心地よく感じられます。
ヴォギュエの歴史は、ジャン・モワソンが最初の建物を立てた1450年から、5世紀に渡り続いています。所有する畑は全てシャンボール・ミュジニー村に存在し、合計は12.5ha。畑のほとんどで有機栽培を行い、樹齢による選別も徹底しています。シャンボール・ミュジニーのエレガンスを体現した上質な赤ワインを生み出しています。