樽熟成シャブリの最高峰として名高いヴァンサン・ドーヴィサ。1920年代からの歴史を持つこの伝統あるドメーヌは、ラヴノーと親戚関係にあり、いずれも、長期熟成に優れたクラシックなスタイルのシャブリを生み出す名匠として高く評価されています。
現在、ヴァンサン・ドーヴィサが所有する畑は、プティ・シャブリから特級レ・プルーズやレ・クロまでを含めてわずか12.5ha。生産量が限られているため、ドーヴィサのワインは非常に希少で入手困難なものとなっています。
2002年以降はビオディナミ農法を採用し、独自に調合した堆肥を使用。収穫は全て手摘みで、厳選しながら行っています。樹齢45~55年の古木が多く見られるのは、ビオディナミによる健全な土壌育成と厳格な収穫制限の賜物です。ビオディナミを実践するシャブリの中では稀有な生産者と言えるでしょう。
また、ドメーヌのワインは、シャブリの伝統的な醸造方法を忠実に守り、132?のオーク樽(フィエット)で熟成を行っています。さらに、新樽を20~40%使用することも特徴です。そして特筆すべきは、ワインの長い熟成ポテンシャル。良年であれば、15年以上熟成するとさえ言われています。
ワイン評論家のセレナ・サトクリフ氏が、「すべてのシャブリのあるべき典型」と高く評価するように、その他評価誌、アドヴォケイト、ワイン・スペクテーターなどの評価誌を見ても、ラヴノーとドーヴィサがシャブリ界の頂点に君臨し続けていることから、その圧倒的な実力と抜群の品質がいかに際立っているかが一目瞭然です。