アーティスティックなデザインとイタリアのトップクラスの品質を誇るビービー・グラーツ。その中でも、黄色と青の特徴的なラベルを持つテスタマッタ ビアンコをご紹介します。

ビービー・グラーツはジリオ島での幼少期を過ごし、その島独特のブドウ栽培に触れました。毎朝ロバと共に畑に行き、年老いた農夫たちから学んだ知識や聞いた話が、テスタマッタビアンコの誕生に繋がりました。

長年にわたる研究と様々な試みの結果、島の土地が生み出すアンソニカ種の可能性を見出し、テスタマッタビアンコの製造に取り組みました。2016年の初めてのヴィンテージから、その名はイタリアの代表的な白ワインの一つとして確立されました。

テスタマッタビアンコは、ジリオ島で最高のブドウ畑であるセローネの単一畑のブドウから造られます。この畑は島の南東部に位置し、標高60~150mの海に面した段々畑です。樹齢100年を含むブドウの木々は、非常に小さなゴブレットのような形をしており、ジリオ島の痩せた花崗岩の土壌の中で育まれます。収穫はすべて手摘みで行われ、収穫されたブドウは小さな籠に詰められ、ジリオ島の中心にあるワイナリーに運ばれます。

ブドウを除梗した後、ドライアイスを使用して優しく圧搾し、果汁と果皮を約1時間静置させます。短いマセラシオンの後、マストはステンレスタンクで約48時間、低温で澱引きされます。その後、225リットルの新樽に移され、20℃でアルコール発酵が行われます。澱とともに12カ月間熟成され、マロラクティック発酵は行われず、最後に瓶詰めされます。

2021年ヴィンテージ

2021年は例年より暖かく、パワフルなテスタマッタが造られました。冬に雨が降ったおかげでブドウ畑は重要な水分を蓄えることができ、生育期と収穫期に樹にストレスがかかりませんでした。生育期は暑くて乾燥した日と少しの雨、爽やかな海風のおかげで酸味と糖度の素晴らしいバランスが保たれ、豊満で骨格のしっかりしたワインが出来ました。収穫は例年より1週間早い8月20日に始まり、約10日間続きました。