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サロンと同格の3つ星生産者に昇格したビオロジック・シャンパン“パスカル・ドケ”新入荷

2024年版のフランスワイン界のミシュランガイド『ル・ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス』において、シャンパーニュ地方でわずか9つの生産者に与えられる「3つ星」を獲得した『パスカル・ドケ』が新入荷しました。

シャンパーニュの新時代を切り開くビオロジックの匠

パスカル・ドケは、1995年から2003年まで両親が築いたドメーヌを経営していました。2001年からは、テロワールの個性を最大限に引き出すため、除草剤を使用しない土造りに回帰しました。その後、2004年に独立し、妻のロールと共に「ドメーヌ・パスカル・ドケ」を設立しました。2010年からは、収穫分に対してAB(アグリキュルチュール・ビオロジック)認証を取得し、2016年からはシャンパーニュ・ビオロジック協会の会長を務めて、ビオロジックの普及に努めています。2017年には、息子のノエも家業に加わり、家族の4代目としてドメーヌを代表しています。

自然に寄り添うシャンパーニュ

パスカル・ドケのシャンパンは、テロワールの個性と自然の力を最大限に引き出した独自の魅力を持っています。彼らの本拠地は、コート・デ・ブラン地区の南端に位置するヴェルテュにあり、特級畑や1級畑を含む複数の地域に広がる8.69ヘクタールの畑でブドウを栽培しています。これらの畑では、環境への配慮を重視し、軽いトラクターの使用やカバークロップの導入によって土壌を守っています。

パスカル・ドケは、ブドウが十分に成熟するまで待つ遅摘みを行い、甘みを足す補糖は行いません。これは、ブドウ本来の風味を大切にし、シャンパンに自然な味わいを持たせるためです。さらに、ワイン造りの過程では土着酵母を使用して発酵を行い、約50%のワインは木樽で熟成されます。これにより、シャンパンに深い風味と複雑さが加わります。

このようにして生まれるパスカル・ドケのシャンパンは、自然と伝統を尊重しながらも革新を取り入れた一杯です。テロワールの個性が際立ち、バランスの取れた味わいが楽しめる彼らのシャンパンは、シャンパーニュ愛好家や自然派ワインファンにとって特別な存在と言えるでしょう。